1. 神奈川県が取り組む医師確保対策について

神奈川県が取り組む医師確保対策について

神奈川県地域医療支援センターについて

日本はまだまだ医師不足の状態であり、特に地域偏在の問題に関しては深刻な課題となっています。
神奈川県は病院数及び一般診療所数も全国の中でもトップクラスなのですが、それでも医師が充足している状況にはありません。
神奈川県は新たな医師を確保しようと、あらゆる施策を講じています。

その中の一つが「神奈川県地域医療支援センター」です。
同センターは平成27年に開設されました。
目的及び業務は、

  • 医師の偏在問題に関する情報の収集と状況把握
  • 具体的な課題を浮き彫りにするための分析

地域によって医師不足の状況は異なり、また、その原因が全く同じであるとも限りません。
それぞれの地域性に合わせた問題解消の策を講じる必要があり、それを分析・整理するために神奈川県地域医療支援センターが存在しているのです。

上記に加えて、以下のような支援も行っています。

  • 医師のキャリアを形成するのに必要なサポート
  • 医師が不足する医療機関に対する支援

待っていれば医師が集まるというわけではありません。
居住エリアとして十分な魅力を持っているのは東側に限った話です。
西側に目を向ければ、多くの医師が自然と集まってくるという状況にはないのです。
医師の確保を支援するとともに、現状医師不足が顕著な病院に対して必要なサポートをしながら、患者の診療に影響が出ない体制を整えています。

学資賞与制度について

画像引用元:http://sinkanurse.jp/7231/

 

神奈川県では、他にも県内において医師を確保するための制度をいくつか設けています。

「神奈川県産科等医師修学資金貸付制度」
これは、他エリアですでに多くの診療を経験した医師を招き入れるというよりも、神奈川県内の医療機関で働くことを目的とした医師を育てるための制度となっています。
特に医師不足が顕著である産科を中心として、小児科や麻酔科なども含めた医師を目指す学生に対して、この制度が適用される仕組みとなっています。
参考:横浜大学医学部HP
具体的には、大学6年間の学費や生活費に相当する金額を借りることのできる制度なのですが、この制度の一つの特徴に「返済免除」の仕組みがあります。
大学で医療について学んだ後、実際に神奈川県内の医療機関での研修を経て、規定の機関、指定された病院で働けば、受け取った修学資金の返済義務を免れることができるというものです。
実質、学資賞与制度と表現することもできるでしょう。

「神奈川県地域医療医師修学資金貸付制度」
指定された大学の医学部で勉学に励み、また、卒業後は神奈川県内の医療機関で定められた期間、診療に従事する意思がある学生に対して貸付金が渡される制度です。
細かな条件は他にも存在し、また、希望者すべてに貸付されるわけではないのですが、神奈川県産科等医師修学資金貸付制度と同様に返還免除があるため、これも医師を志す若者にとっては非常に魅力的な制度となるのではないでしょうか。